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( ^ω^)ブーンが競技運転士になったようです

1 :ほんわか名無しさん:2006/11/27(月) 22:14:19 0
あらすじ

深夜に響く列車の駆動音。
営業を終えた線路は、電車の走り屋達によりサーキットと化す。
「美府の赤き流星」ことブーンはこの競技運転士だ。
ふとした事件をきっかけに、競技運転士であるコトを友人達にカミングアウトし、
ニダーとバトルすることとなった。


( ^ω^)ブーンが競技運転士になったようです


前スレ●●●●●何かちょっと酔っ払ってるし、●●●●●
http://human5.2ch.net/test/read.cgi/honobono/1162036478/
(120スレあたりよりスタート)

2 :ほんわか名無しさん:2006/11/28(火) 00:14:06 0
おらおら、WWF(World Wide Fund for Nature:世界自然保護基金)の
愛くるしいパンダ様が>>2ゲットだぜ! 頭が高いんだよ、ボケ!

.         ,:::-、       __     >1 クソスレ建ててんじゃねーよ。ビンスみてーに裁判で潰しちまうぞ。
    ,,r   〈:::::::::)    ィ::::::ヽ    >3 >>2ゲットも満足にできねーお前は、俺の着ぐるみ着てプラカード持ってろ(プ
  〃   ,::::;r‐'´       ヽ::ノ     >4 お前はカキフライのAAでも貼ってりゃいいんだよ、リア厨ヒッキー(プ
  ,'::;'   /::/  __            >5 汗臭いキモヲタデブは2ちゃんと一緒に人生終了させろ、バーカ。
.  l:::l   l::::l /:::::)   ,:::::、  ji     >6 いまさら>>2ゲット狙ってんじゃねーよ、タコ。すっトロいんだよ。
  |::::ヽ j::::l、ゝ‐′  ゙:;;:ノ ,j:l     >7 ラッキーセブンついでに教えてやるが、俺はストーンコールドが好きだぜ。
  }:::::::ヽ!::::::::ゝ、 <:::.ァ __ノ::;!     >8 知性のねーカキコだが、お前の人生の中で精一杯の自己表現かもな(プ
.  {::::::::::::::::::::::::::::`='=‐'´:::::::::/      >9 つーか、自作自演でこのスレ盛り上げて何が楽しいんだ?
  ';::::::::::::ト、::::::::::::::i^i::::::::::::/      >10-999 WWEなんか見てるヒマがあったら、俺に募金しろカスども。
.   `ー--' ヽ:::::::::::l l;;;;::::ノ       >1000 1000ゲットしたって、WWF時代の映像物に販売許可は出さねーよ。
        `ー-"

3 :ほんわか名無し三鳥:2006/11/28(火) 00:22:49 0
3取りー!!!

4 :ほんわか名無しさん:2006/11/28(火) 00:46:22 O
(^ω^)

5 :ぬるぽ ◆Qii/KpYmWU :2006/11/28(火) 10:21:45 O
現在、ブーン小説まとめサイト「オムライス」さんのところにまとめてもらってます。
( ^ω^)つ【携帯用】http://p03.fileseek.net/cgi-bin/p.cgi?uR=vip.main.jp%2F&sZ=40F
( ^ω^)つ【PC用】http://vip.main.jp/



では投下したいと思います。

6 :ほんわか名無しさん:2006/11/28(火) 10:23:29 O
⊂二二二( ^ω^)二⊃まったりほのぼの派回転ブーン

7 :ぬるぽ ◆Qii/KpYmWU :2006/11/28(火) 10:53:26 O
 社員用通路は線路の中に挟まれるようにあるコンクリートの足場のコトを指す。
 各ホームと通路の境には「危険!指差称呼しろ」の看板が立っている。
 一応左右確認をしながら操車場の方へ歩いていく。
 貨物用待避線に停まってる車両(クルマ)は、ショボンくんの「カシオペア」だと、ドクオくんは説明してくれた。
('A`)「JR東日本が誇る超豪華寝台特急さ。鉄道ファンなら一度は乗ってみたい車両(クルマ)だぜ。」
ξ゚听)ξ「へー。」
川 ゚ -゚)「これをバトルで乗るというコトは、ベンツやフェラーリで峠を攻めるのと同じ意味合いを持つのだが……。」
('A`)「まったく、俺ら庶民には理解できねぇよ。けど、金持ちの道楽で終わらないところがまたすごいんだぜ。」
 確かにさっき、ドクオくんは「俺が走るよりお前が走った方がいい」みたいなコト言ってたなぁ。
('A`)「……着いたぜ。これが俺の愛車『キハ58』国鉄カラーだ。」
 クリーム色のボディに、窓枠に赤い塗装を巻き、正面の貫通扉には他の車両(クルマ)と連結した場合にお互いの車両(クルマ)と行き来できるようにするための幌をつけた、どこか懐かしい雰囲気の列車が、そこにあった。
('A`)「今、扉を開けるな。」
 ドクオくんは乗務員室の扉を開け、中に入ると私達を招き入れる。
 運転席には、レーシングカーなどに使われてるようなバケットシートが二つ、左右に設置してあり、そのうちの1つにドクオくんが座る。

8 :ぬるぽ ◆Qii/KpYmWU :2006/11/28(火) 11:17:53 O
川 ゚ -゚)「私は客席の方に行く。」
 客室と運転席を仕切るドアを開け、クーさんは客席のボックスシートの通路側に腰掛ける。
川 ゚ -゚)「ツンさんは右側のバケットシートにきちんとシートベルトを締めて座った方がいいな。」
ξ゚听)ξ「あ、はい。」
 言われた通り右側のシートに腰掛け、シートベルトを締める。
 それを確認すると、ドクオくんはポケットからブレーキハンドルを取り出し、ブレーキ位置にはめ込む。
 続いて起動キーを差し込むと、気動車特有のディーゼルエンジンが奏でる、どこか心地いいエンジン駆動音が車内に響く。
('A`)「一度、推進運転して本線上に出る。」
ξ゚听)ξ「推進運転?」
('A`)「あー、推進運転っつーのは……。」
川 ゚ -゚)「推進運転とは、簡単に言えばバック運転だな。今いる車両が最後尾車両になり、現在最後尾車両になっている車両が先頭車両として走るコトだ。今でも朝の上野駅で見られる光景らさいぞ。」
ξ;゚听)ξ「電車でバックできるの!?」
('A`)「……正確には気動車なんだが……。まぁ、ごくまれにオーバーランした時、列車をホームに戻す時は、大概推進運転だな。」
 ……今まで車掌さんが運転してるんだと思ってた。
 ドクオくんは乗務員室の窓を開け、そこから顔を出しながらゆっくりとしたスピードではあるけど、列車を後ろ向きに走らせる。
 一端本線上に出ると今度はブーンの車両(クルマ)が停車してるホームにゆっくりと進入する。

9 :ぬるぽ ◆Qii/KpYmWU :2006/11/28(火) 11:40:23 O
 正面約1m先には、ブーンの車両(クルマ)の最後尾車両が見える。
 自慢のパノラマウィンドウの下にある、列車種別及び行き先表示機(サボ)は、昔ながらの手動式や、回転ドラム形式でなく、電光掲示に変えられ、オレンジ色の光が列車種別と行き先を交互に表示していた。
 ちなみに列車種別は「競技(BATTLE)」で、行き先は帆之望野高原になっている。
('A`)「おい、ブーン。聞こえるか?」
 ドクオくんが無線でブーンに呼びかける。
『(……ザッ)聞こえるお。』
 ノイズ混じりのブーンの声が無線機から聞こえてくる。
 けど、その声音は怒りを含んだ、不愉快そうな雰囲気を含んでいた。
('A`)「……お前、大丈夫かよ。」
『(……ザッ)大丈夫だお。あんな奴には絶対負けないお!!』
('A`)「……少し落ち着け、ブーン。冷静にならないと、勝てるバトルも勝てなくなるぜ?」
『(……ザッ)大丈夫だお、バトルは冷静に行くお。』
 ……ブーン、相当頭にきてるなぁ。
ξ゚听)ξ「ねぇ、私にもブーンと話させて。」
('A`)「ん?ああ。ほら。」
 ドクオくんが無線機の端末を私に手渡してくれる。
ξ゚听)ξ「ブーン、聞こえる?」
『(……ザッ)……ツンかお?大丈夫だお。ブーンは絶対勝つから、大船に行ったつもりでいてくれて構わないお。』
 大船に行ったつもり……どんな気分になれと……。
 って、そんなコトは置いといて。
ξ゚ー゚)ξ「ねぇブーン。私とも賭けをしない?」
『(……ザッ)ツンと賭け、かお?』

10 :ぬるぽ ◆Qii/KpYmWU :2006/11/28(火) 11:58:23 O
ξ゚ー゚)ξ「そ。私と賭け。もしブーンが勝ったら、学食のVIPランチ奢ってあげる。」
 VIPランチとは、手ごねハンバーグに特製ステーキ、日替わりスープとパンかライスのセットの美府高校の学食のスペシャルメニュー。
 メニューもスペシャルだけど、値段もまたスペシャルな、全校生徒憧れのメニューだ。
 これを食べてる人は当然羨望の眼差しで見られる。
 ……この間ちょっと臨時収入があって、使い道どうしようか考えてたんだけど、こういう使い方もアリよね。
『(……ザッ)……もし、ブーンが負けたら?』
ξ^ー^)ξ「48の殺人技と52の関節技をフルコースでどうぞ♪」
 ……いつものノリでやってるけど、これでブーンがいつも通りのブーンに戻ってくれるだろうか……?
『(……ザッ)おっおっ、これは負けたら流石に命が危ないおwwwwwwそれに、VIPランチは魅力的だお。だからブーンは絶対勝つおwwwwww』
 ……戻って、くれたかな?
『(……ザッ)ドクオ、すまんかったお。もうブーンは大丈夫だお。いつも通りにバトルを楽しむお。』
 よかった、いつものブーンに戻ったみたい。
『(……ザッ)それとツン。』
ξ゚听)ξ「なあに?」
『(……ザッ)ありがとうだお。』

11 :ほんわか名無しさん:2006/11/28(火) 12:04:46 O
板違い。ブーン小説ならVIPでやれ。

12 :ぬるぽ ◆Qii/KpYmWU :2006/11/28(火) 12:18:52 O
ξ///)ξ「あっ……べ……別にアンタのためじゃないんだからねッ!その……そう!あんなエラの張った男の嫁になるなんてまっぴらだっただけなんだからッ!!」
『(……ザッ)それでもツンのおかげでブーンはいつものブーンに戻るコトができたんだお。だから感謝するんだお。』
ξ///)ξ「……な……なら勝手に感謝してなさいよッ!あんたなんかに感謝されても嬉しくないんだからねッ!!」
('A`)(絵に描いたようなツンデレ……。)
川 ゚ -゚)(……べ……別にドクオの車両(クルマ)に乗って嬉しい訳じゃ……って、私のキャラじゃないな。)
 ……う〜、どうして私はブーンの前じゃ素直になれないんだろ……。
『(……ザッ)あ〜、もしもし?準備ができたなら発車の合図したいんだけど。』
 無線にショボンくんの声が入る。
『(……ザッ)こっちはいつでも平気だお。』
 ブーンがOKを出す。
『(……ザッ)こっちも準備万全ニダ。』
 ニダーのはどうだっていいや。
(´・ω・`)「じゃあ、スタート合図するよ。」
 ショボンくんがブーンとニダーの車両(クルマ)よりも前の方のホームの真ん中に立ち、腕を高く掲げる。
('A`)「いよいよだな。」
(´・ω・`)「5!4!3!……。」
 シパーン!
 ブレーキを緩めた際に車両(クルマ)から空気が吐き出される。
(´・ω・`)「2!」
 プァン!
 警笛が鳴る!
(´・ω・`)「1!」
 ゴクリ。
 私は唾を飲み込む。
(´・ω・`)「GO━━━━!!」

13 :ほんわか名無しさん:2006/11/28(火) 12:47:56 O
電車でDっていう同人誌があったな。あれはよかった。正に同人。

14 :ぬるぽ ◆Qii/KpYmWU :2006/11/28(火) 12:53:17 O
 ガタンッ!
 ニダーの485系3000番台が一気に加速する!
 少し遅れてブーンの名鉄7000系もスタートする!
('A`)「俺達も行くぜ。」
 ガリッ!という音とともに、ドクオくんがマスコンを反時計回りに回す。
 気動車とは思えない加速で、前の車両(クルマ)を追い掛ける。
ξ゚听)ξ「ブーン!負けたら承知しないからねッ!」
 無線機に向かって私はそう叫ぶ。
 返事はなかったけど、代わりにブーンはミュージックホーンを鳴らしながら、丹生即大橋を渡っていく。
 丹生即大橋を渡ると大きく右にカーブして、市街地方面へと方向が変わる。
 今回のバトルコースは、丹生即線で美府市のいくつかの街を結び、途中の成合(なれあい)駅から帆之望野線に入って、海抜386mの帆之望野高原駅へ向かうというコース。
 当然途中には、トンネルや上り勾配、急カーブなどが点在するテクニカルなコースだ。
 まだ、この線が電化されていなかった頃、この区間はかなりの難所で通っていて、ディーゼル機関車を補機として上り下りをしていたのだけれど、今は電化されてそんな必要もなくなった。
 けど、今でも最大傾斜22.3‰を誇る急坂が控えている。
 上り勾配の最大の難所だけに、パワーの差が勝敗を変えるほどの重要な地点だ。

15 :ぬるぽ ◆Qii/KpYmWU :2006/11/28(火) 13:22:13 O
(;'A`)「くっ……、やっぱ速いぜ!視界に収めるだけで精一杯だ。」
 戦況はスタート時とさほど変わらない。
 けどブーンの車両(クルマ)が若干追い上げてるようにも見える。
 この先、美府までは高速コースとして直線区間が長く、カーブもタイトなものは数える程度しかない。
 美府を通過したら、高速コースとテクニカルコースが交互に現れる、ある意味心臓破りのコースとなる。
('A`)「ドリフトするぜ!舌、噛むなよ!!」
 マスコンのノッチを最大に入れたまま、ドクオくんはブレーキを一気に「非常」の位置に持っていく。
 そしてすぐに全緩めにすると、車両(クルマ)が斜めに傾ぐ。
ξ;゚听)ξ「…………ッ!!」
 次の瞬間、列車は前半分を上り車線のレールに乗せ、残りは下り車線にのこしたまま、横滑りするように急なカーブを駆け抜ける。
 競技運転士なら、ほぼ必須となるテクニック「複線ドリフト」。
 レーシングカーが、コーナーを高速で曲がるためにクルマを故意に横滑りさせて走るテクニックに似ているコトから、誰が言い出したかはしらないけどこの呼び方が定着している。
 美府の駅を通過すると、すぐに丹生即川の支流である美府分水路に掛かる鉄橋が飛び込んでくる。
 美府大橋と呼ばれるこの橋は、この地方の名景、絶景100選に選ばれるほどの美しい橋。
 夕日が当たると黄金色に輝く川面と、それを反射する銀色の橋梁は、カップルで見ると幸せになれるという噂まである。

16 :ぬるぽ ◆Qii/KpYmWU :2006/11/28(火) 13:44:57 O
 だけど今の時間帯は深夜だ。
 夕日はおろか、月も出ていない。
 今夜は新月なんだろうか。
 美府の次からは、似井戸、羅雲寺(らうんじ)、猛結(もうむす)、加曽区(かそく)、北是(きたこれ)、今北、三魚(さんぎょ)、成合と続く。
 で、成合の次が帆之望野高原なんだけど、成合と帆之望野との駅間は、北海道のローカル線並の間隔がある。
 その分、駅のホームなどの障害物がなく、真っ向勝負ができる区間でもある訳でもある。
ξ゚听)ξ(ブーンはどこで勝負を決めるつもりだろう……?)
 膠着状態のまま、バトルの舞台は北是まで進む。
 このあたりまで来ると、山に来た、というような線形に様変わりする。
 今北駅との間には、全長2341mの今北トンネルというのがある。
 このトンネルは上下線に分かれていて、片方のトンネルに相手が入った場合、煽りを入れるつもりなら同じトンネルに入るのも一つの手だけど、追い抜きのチャンスのあるポイントでもある。
 ニダーは下り車線のトンネルに入ったようだ。
 ブーンは迷うことなく上りのトンネルに進入する。
('A`)「俺らはどっちに入る?」
ξ゚听)ξ「当然、ブーンの後ろ!」
 私達の車両(クルマ)は上り車線のトンネルに突入した。

17 :ぬるぽ ◆Qii/KpYmWU :2006/11/28(火) 13:45:55 O
一旦切る。
続きは夜にでも書くわ。

18 :ほんわか名無しさん:2006/11/28(火) 13:53:01 0
>>17
乙〜wktkしてるよ〜

19 :ぬるぽ ◆Qii/KpYmWU :2006/11/28(火) 21:01:01 O
 トンネルに入り、ブーンの車両(クルマ)のテールランプを前方に望む。
 その光を鉄路は冷たく反射する。
 人工的なものしか存在しないというのに、何故か幻想的な雰囲気にとらわれる。
 だけどそれは、一瞬にして打ち破られる!
 きっかけは、通常走行ではあり得ない異音。
 金属になにかが当たったような音と破砕音。
ξ;゚听)ξ「なに!?今の音!!」
川;゚ -゚)「まさか、置き石?」
 置き石!?
(;'A`)「こんなトンネルの中で置き石かよ!?あり得ないだろ、常識的に考えて!!」
川;゚ -゚)「だが、ニダー側が仕組んだ罠という可能性も……。」
 クーさんの言葉を訊き、私は思わず無線でブーンの状況を尋ねる。
ξ;゚听)ξ「ブーン!大丈夫!?ケガとかしてない!?」
『(……ザッ)大丈夫だお。置き石の1つや2つで脱線するほど鈍くは……おお━━━━━ッ!?』
 ドガァンッ!!
 今度はなにかがぶつかったような衝撃音が、無線機と実際の音とのステレオで響く!!
ξ;゚听)ξ「ブーン!?」
 前方を走る車両(クルマ)の車体が激しく上下に揺れる!!
川;゚ -゚)「コンクリートの塊!?」
 客室の窓からそれが見えたのか、クーさんが驚愕の声を上げる!

20 :ぬるぽ ◆Qii/KpYmWU :2006/11/28(火) 21:21:28 O
『(……ザッ)ふー、びっくりしたお。この車両(クルマ)でなかったら走行不能になってるところだったおwwwwww』
 無線からはブーンののんきな声が聞こえてくる。
ξ;゚听)ξ「……平気、なの?」
『(……ザッ)少し衝撃はあったけど、至って無事だお。けど衝撃でたぶん連結器とサボはいかれたと思うお。幸い、ライトは無事みたいだし、走行に支障はないお!』
 その言葉を証明するかのように、ブーンの車両(クルマ)はさらにスピードを上げる!
('A`)「流石。ダンプキラーの二つ名は伊達じゃねぇな。」
ξ;゚听)ξ「……また物騒な二つ名ね……。」
川 ゚ ー゚)「かつて踏切で立ち往生していたダンプカーを、前面に装備されてる油圧式ダンパーによって跳ね飛ばした、というコトからその名がついたと言われてる。」
 クーさんが簡単にそう説明する。
ξ゚听)ξ「そっか。ならあんなコンクリートぐらい大したコトないんだね。」
 心配して損しちゃった。
('A`)「けど、下手すりゃ床下の機器が傷つけられたかもしれないコトを考えれば、今回のケースはラッキーだと思わねぇと。」
 ドクオくんもマスコンのノッチを上げる。
 ちょっとした妨害があったけど、すべてブーンには通用しなかったみたいだし、あとはゴールまで一直線。
 スピードとテクニックがものを言う、走り屋のプライドがぶつかり合う、そんなバトル展開になると、私は安心した。
 こんな卑劣な罠を張らなきゃ勝利をつかめないような奴なんかに、本気のブーンに勝てる訳ない。
 そんな油断が誰の中にもあったと思う。

21 :ほんわか名無しさん:2006/11/28(火) 21:32:31 O
何これww糞つまんねーんだけど

22 :ほんわか名無しさん:2006/11/28(火) 21:34:25 0
wktk
糞面白いわwwwww

23 :ぬるぽ ◆Qii/KpYmWU :2006/11/28(火) 21:53:00 O
 ……しかし、正直相手の卑劣ぶりは私達の予想の斜め上を行っていた。
 ……それは、トンネルを抜け出てすぐに起こった。
 突然、ブーンの車両(クルマ)の尾灯が消えたかと思うと、モーターの駆動音が聞こえなくなり、徐々にブーンの車両(クルマ)のスピードが落ちてくる。
ξ;゚听)ξ「え……なに!?」
 状況を理解しようと必死に頭をフル回転させる。
川;゚ -゚)「な……、架線が切られてる!!」
ξ;゚听)ξ「ええッ!?」
 動力源を断たれたブーンの車両(クルマ)は、現在は慣性で動いているに過ぎない。
 しかも北是〜今北間はトンネルなどで高低差をなくし、勾配が全くと言っていいほどない平坦な区間!!
『(……ザッ)言い忘れてたニダが、北是〜今北間の上り車線に限り、今日から2kmほどのデッドセクションを設けさせてもらうニダ。』
 無線機から、ニダーのいやらしい声が放たれ、同時に、下りの方がやや長い北是トンネルから、ようやくニダーの乗る485系3000番台が顔を出す。
 しかし、一気に抜き去るかと思いきや、こちらとスピードを合わせて併走をする!
 こんなコトをされたら下り車線に移るコトができない!
 しかも相手の車両(クルマ)は9両編成で、ブーンの車両(クルマ)は4両、今乗ってるキハ58は2両編成!
 例え私達の車両(クルマ)が推進運転で下がって、ブーンも同じように後ろに回ろうとしても、ニダーは同じような行動を取るだろう……。
 まさに「詰み」に近い状態。

24 :今日の昨日は明日の昨日 ◆PRIME/sp96 :2006/11/28(火) 21:58:23 O
ツマンネ

25 :ぬるぽ ◆Qii/KpYmWU :2006/11/28(火) 22:16:50 O
『(……ザッ)頑張れば抜け出せるかもしれないニダよ?』
 無線越しでもわかるぐらい、いやらしい顔をしながら状況を見ているニダーの顔が浮かんでくる。
ξ#゚听)ξ「こんな卑怯なことしてまで、あなたは勝利を求めるの!?」
『(……ザッ)勝てば官軍、ニダwwwww』
ξ#゚听)ξ「こんなコトして、良心は痛まない訳!?こんな勝利に意味なんかあるの!?」
『(……ザッ)両親は本国で暮らしてるニダよ?勝てばウリに二人も嫁が来るニダ。それだけでも勝つ価値があるニダwwwwwww』
ξ#゚听)ξ「こんな勝負、無効よ!!妨害ばかりして勝った気になってるんじゃないわよ!!」
『(……ザッ)無効試合にしても構わないニダよ?その代わりこの車両(クルマ)は返さないニダ。』
川 ゚ -゚)「…………仕方ない、新車の購入を真剣に考慮しよう。」
 クーさんが悲しそうな顔をする。
 ……あの車両(クルマ)に思い入れとかあるんだろうな……。
 だけど、どうしょうもないよ……。
『(……ザッ)おっ、そろそろ止まりそうじゃないニカ?。デッドセクション区間で停車した電車は自走が不可能だから、早く救援機でも呼んだ方がいいニダよ。ウェ━━━━ッハッハ……!!』
 ううッ、悔しい!!
『(……ザッ)大丈夫だお、ツン。意外とまだスピードは出てるし、このまま非電化区間を抜け出せるお。』
 ブーンが自信満々にそう言った矢先……。
『(……ザッ)おや?上り車線になんか落ちてるニダよ?あれは自転車ニカ?』

26 :ほんわか名無しさん:2006/11/28(火) 22:41:13 0
もう、引退間近の老体を乱暴にしちゃダメ〜。
でも、先が気になる…。

27 :ぬるぽ ◆Qii/KpYmWU :2006/11/28(火) 22:48:12 O
ξ;゚听)ξ「えッ?」
 次の瞬間、ブーンの車両(クルマ)は急ブレーキを掛ける!
『(……ザッ)なッ……なんだおこれは!!』
ξ;゚听)ξ「どうしたの!?ブーン!!」
『(……ザッ)車止めが設置してあるんだお……。自転車に立て掛ける形で車止めのマークが……。つい条件反射で止めちゃったお……。』
ξ;゚听)ξ;'A`);゚ -゚)「な……なんだって━━━━━!?」
 ブーンの車両(クルマ)は完全に停まってしまった。
 それはすなわち、自走するコトが完全に不可能になってしまったというコトだ。
『(……ザッ)停まってしまったニダね。これでウリの勝ちは決まったようなものニダ。ウリは一足先に帆乃望野高原で凱旋してるニダよ。早く救援機呼んで脱出するといいニダ。ウェ━━━━━━ッハッハッハ……。』
 ニダーがまるで動けることを見せつけるかのように、ゆっくりとその場から離れる。
ξ゚听)ξ「…………。」
川 ゚ -゚)「…………。」
('A`)「……終わったな。」
 そんな……!
 純粋にテクニックで負けたならともかく、こんな負け方、納得できない!!
('A`)「一応俺の車両(クルマ)は気動車だし、後ろから押してやりたいけど、それはルール違反っぽいしなぁ……。」
ξ#゚听)ξ「相手のルール違反はいいの!?」
('A`)「……酷な言い方かもしれないが、引っかかった奴は運が悪かったとして諦めるしかない。」
ξ#゚听)ξ「あっそう!じゃあ私がなんとかする!!」
 私はシートベルトを外し、怒りに任せて立ち上がると、そのまま乗務員室から線路へ飛び降り、ブーンの車両(クルマ)の最後尾車両に取り付き、そのまま押そうと試みる。

28 :ぬるぽ ◆Qii/KpYmWU :2006/11/28(火) 23:08:32 O
ξ><)ξ「……よいしょッ!!……よいしょッ!!」
 けど、当然ながら1両につき数十tもある鉄の塊は動かない。
 だけど、諦める訳にはいかないッ!!
 今度は前に回り、車体のスカート部分に手を入れて、前から引っ張ろうと試みる。
 ……当然結果は変わらない。
ξ;;)ξ「うッ……ぐすッ……。ブーンは……ブーンはこんなコトなければ勝ってたのに……!!」
 悔しい……。こんなコトでリタイアだなんて……。
ξ;;)ξ「動いて!動いてよこのオンボロ!!」
 なおも引っ張る。
ξ;;)ξ「キャッ……!!」
 手が滑り、そのまま仰向けに倒れる。
ξ;;)ξ「うう〜〜ッ!!」
( ´ω`)「……もう、いいんだおツン。」
 いつの間にかブーンが運転席から降りてきて、私のすぐ側まで来ていた。
( ´ω`)「罠を見抜けなかったブーンが悪いんだお。だからツン、無駄なコトはやめるお……。」
ξ;;)ξ「アンタもボサっとしてないで手伝いなさいよ!男なんだから少しは力あるでしょ!?」
( ´ω`)「……無理だお。軽く見積もっても80t以上のものを生身の人間が動かせる訳ないお……。」
ξ;;)ξ「そんなのやってみなきゃわからないじゃない!!」
( ;ω;)「お願いだから、ブーンなんかのためにツンが辛い目に遭わないで欲しいお!!」
 悔しさをぶつけるように、ブーンは拳を7000系の車体にぶつける!

29 :ぬるぽ ◆Qii/KpYmWU :2006/11/28(火) 23:27:37 O
( ;ω;)「このッ!このッ!!ツンを悲しませるこんな車両(クルマ)なんか壊れてしまえばいいんだお!!」
 ブーンは、なおも7000系の車体を殴りつける!
( ;ω;)「このッ!壊れてしまえお!!」
ξ;;)ξ「やめてッ!!」
 私はブーンの拳を封じるために、ブーンの背中に抱き付く。
ξ;;)ξ「お願いだからそんなコトしないでよ……。大事な車両(クルマ)なんでしょ!?それにそんな風に殴ったって、ブーンの拳が痛いだけで、車両(クルマ)を壊すのなんて無理だから!!」
( ;ω;)「ツン……。」
ξ;;)ξ「わかってるから。私だけはブーンが最速だってわかってるからいいでしょ!?こんなのでブーンの経歴に傷なんてつかないし、ブーンが負けたなんて誰も思わないわよ!だから、車両(クルマ)に当たるのやめてよ……。」
( ;ω;)「……ツン……。」
 ブーンはその場に力無く崩れ落ちる。
川 ゚ -゚)「お二人さん、傷を舐め合ってるところ悪いんだが、運転席の方に戻ってはくれないか?」
 クーさんがいつの間にか私達の横にいた。
ξ///)ξ「くっ……クーさん、いつそこに!?」
川 ゚ -゚)「説明は後だ。とにかく二人とも運転席に行け。」
 クーさんに促されるまま、まずブーンが運転席に登り、続いて私が運転席に登る。
 そして軽い衝撃が車両(クルマ)を揺らす。
『(……ザッ)俺の車両(クルマ)はキハ58。気動車だぜ。……なんのためにショボンの奴がわざわざ俺を指名したのか、やっとわかったぜ。』

30 :ぬるぽ ◆Qii/KpYmWU :2006/11/28(火) 23:51:16 O
 えッ……?
『(……ザッ)つまりショボンの奴、こういう展開になるんじゃないかと予想してた訳だ。なら俺が架線がある場所までブーンの車両(クルマ)押しても、ルール違反は問われないはずだ。』
『(……ザッ)つーか俺はそう解釈した。というよりお前らのそんな姿見せられて、放置プレイしてたら、それじゃ俺は冷血人間だっつーの!てかニダーの奴のやってるコトに比べたら大した違反じゃねーよな。……何つまんねーコトにこだわってたんだろうな、俺。』
( ;ω;)「ドクオ……。」
『(……ザッ)礼だったら、結果で示しやがれ!いいか、俺がしてやれるのはお前の車両(クルマ)を架線がある場所まで押すだけだ。あとはてめぇでなんとかしろよ!』
( ^ω^)「ドクオ……。わかったお!必ず勝つから見てて欲しいお!!」
 ブーンはそう言うと、運転席に着く。
ξ゚听)ξ「……えっと、私、邪魔にならないように客席に行こうか。」
( ^ω^)「どうやって客席に行くつもりなのかお?」
ξ;゚听)ξ「えッ!?そりゃ、一度線路に降りて……。」
( ^ω^)「危険だから却下するお。」
ξ;゚听)ξ「……でも……。」
( ^ω^)「……ツンは、ブーンと一緒にいるのは嫌かお?」
ξ゚听)ξ「そんなコトないッ!!むしろ嬉しい……。」
ξ///)ξ「……って、何言ってんだろ私!この場合の嬉しい、っていうのは、ブーンの走りを特等席で見られるのが嬉しい、って意味なんだから勘違いしないでよッ!!」
( ^ω^)「把握したお。」
ξ///)ξ(把握しないでよッ!!)
 そんなやりとりをブーンとしていると、バチッ!という音とともに、電圧計の針が一気に動き、運転席の計器類に淡い光が宿り、モーターも再び動き出す!
( ^ω^)「システムオールグリーン!追撃開始するお!!」

31 :ぬるぽ ◆Qii/KpYmWU :2006/11/28(火) 23:53:19 O
これで第4話終わり。
ゆ……指が……。



かぎのおとが おやがわたしや もうだめぽ



本日の投下終了

32 :ぬるぽ ◆Qii/KpYmWU :2006/11/30(木) 17:24:40 O
帰宅途中に描いてやるw
バッテリー保つまで描いてやるwww
切れたら帰ったら続きを描いてやるwwwww

33 :ぬるぽ ◆Qii/KpYmWU :2006/11/30(木) 17:48:47 O
 ブーンの車両(クルマ)の運転席は、昭和30年台に造られたとは思えないほどの最新設備を備えていた。
 計器類はすべてLEDバックライトを備え、何故かワンマン運転用装備まである。
 特筆すべきは速度計。
 アナログメーターの中にデジタル数字を表示させるという少し変わったものだ。
 現在速度は122km。
 それでも振動はほとんど感じない。
ξ゚听)ξ「まるで空飛ぶ円盤に乗ってるみたい……。」
( ^ω^)「乗り心地やスピードを両立させるため、台車とかの足周りのセッティングは常に最新のものにしてるんだお。」
ξ゚听)ξ「そうなんだ。」
( ^ω^)「……だけど振り子制御装置は邪道だと思うから、それだけはつけてないお。」
ξ゚ー゚)ξ「こだわりがあるんだね。」

34 :ほんわか名無しさん:2006/11/30(木) 18:03:18 O
>>作者さん
がんばって下さい。wktk

35 :ぬるぽ ◆Qii/KpYmWU :2006/11/30(木) 19:40:06 O
さて、越後線名物強風による遅延でようやく帰ってきた。
続きを書こうか。
>>34
その言葉があるから、やる気が起こるんだぜ

36 :ぬるぽ ◆Qii/KpYmWU :2006/11/30(木) 20:04:24 O
( ^ω^)「振り子制御でコーナーを高速で曲がっても、達成感がないんだお。」
ξ゚听)ξ「ふ〜ん。そうなんだ。」
( ^ω^)「この感覚は、実際に運転している人でないとわからないお。」
 ……ブーンの感じてる世界ってどんなのだろう……。
 ふと、そんな考えが頭をよぎる。
( ^ω^)「……ところでツン。怖くないのかお?」
ξ゚听)ξ「え?何が?」
 思わず疑問が口から飛び出たけど、感じてた謎は一瞬で氷解する。
 ……速度計はいつの間にか138kmを計測していた。
 確かここのあたりはカーブも多く、おまけに上り坂の傾斜もキツくなる頃だから、並のジェットコースターよりも速度が出ているのは確かだ。
 おまけにジェットコースターみたいに安全が保証されてる訳でもない。
 万一脱線した場合は、大ケガで済めば万々歳だろう。
 だけど私は恐怖心を感じていなかった。
ξ゚ー゚)ξ「VIPの赤き流星が運転してる車両(クルマ)に乗ってて、何が怖いの?」
( ^ω^)「……………。」
ξ゚听)ξ「まぁ、そのVIPの赤き流星の運転士がブーンだというのには薄ら寒いものを覚えるけど。」
( ^ω^)「ヒドスwwwwwwwwwwww」
ξ゚ー゚)ξ「大丈夫、私はブーンの腕を信じてるから。だから一刻も早く、ニダーが乗る車両(クルマ)を追い抜いちゃいなさい!」
( ^ω^)「把握したお!!」
 ブーンは左手に握ってるマスコンのレバーをさらに内側に回す。
 ……というより、何段階あるのよ、これ……。
 下手しなくても、新幹線ぐらいの速度を叩き出しそうな気がしてならない。

37 :ぬるぽ ◆Qii/KpYmWU :2006/11/30(木) 20:31:48 O
 既に今北を通過してるし、このあたりから駅間距離は長くなる。
 だけど、ついさっき今北を通過したはずなのにもう三魚の駅が見えてくる。
 三魚駅は対岸式ホームが1面あるだけの、各駅停車しか停車しない駅である。
 しかし、急カーブに沿うように設けられたホームは、素人考えながらヒヤリとする要素だ。
 だけどブーンはブレーキハンドルに手こそ掛けているものの、減速するために回すコトはしない。
ξ;゚听)ξ(あんなコト言っておいてなんだけど、今の状態はさすがに怖いなぁ……。)
( ^ω^)「ツン、少し揺れると思うからしっかり口を閉じて、どこかにつかまってて欲しいお。」
 ブーンの言葉を受けて口を閉じ、ブーンの座ってるシートにつかまる。
 7000系の運転席は、あくまで運転士が乗り込むだけのシートとスペースしか用意されておらず、私はブーンの座ってるシートの背もたれの後ろから状況を見ているに過ぎない。
 だけど、それでも私にとっては充分過ぎた。
 ……どさくさに紛れてブーンに密着するチャンスでもある訳だし。
 だけどブーンは真剣そのもので車両(クルマ)を運転してる訳だから安易に抱きついたりしたら迷惑だってわかってる。
 ……でもせめて……。
 ギュッ。
 私はブーンの座ってるシートの背もたれ部分に腕を通す。
 ブーンの背中の体温と、シートの背もたれに移った体温が心地いい。
 やがて、少し激しい横Gが私達の体を支配する。
 正面の窓から見えるのは、三魚駅のホームの上り側ホーム……電車はドリフトをしていた。
 そのまま三魚駅を通過。次の帆乃望野駅を通過したら、ヒルクライム(と勝手に命名。だって、路線で言えば下りだけど、文字通り山を登るんだし、ありまえだよね。)のゴール、帆乃望野高原駅だ。

38 :ほんわか名無しさん:2006/11/30(木) 20:36:12 0
wktk

39 :ぬるぽ ◆Qii/KpYmWU :2006/11/30(木) 21:11:53 O
 勝機なら、十分にあった。
 ニダーの駆る485系3000番台のテールランプがようやく、まだだいぶ距離があるけど見えてくる。
 今まで相当ノロノロと走っていたのか、それともブーンが速過ぎるのか。
 いずれにせよ残り距離、あと20kmほど。
ξ><)ξ(お願い、勝利の女神様。いるならブーンに微笑んで!)
 内心でそんな風に祈る。
 帆乃望野と帆乃望野高原の間には、島型の成合という無人駅があるけど、駅間が長いために通過列車用の線路が外側に上下線に設けてある。
 そこはほぼ直線だし、ここを通過すると葛折りのカーブが連続する、このコースでおそらく一番の難所となる地帯に突入する。
 成合駅を通過するあたりから、目に見えて485系3000番台のテールランプがこちらに近付いてくるのがわかる。
 カーブを曲がるごとに、トンネルを1つくぐるごとに、その差は縮まっていく。
『(……ザッ)くッ……!あのデッドセクション区間でリタイアしなかったのは、正直計算外だったニダ!だけどこの葛折り区間、いくらお前でもバカみたいな高速走行はできまい。ウリの勝利ニダ!!』
 ニダーとしては、今の無線で揺さぶりをかけたつもりなのだろう。
 だけど現実としては、ブーンの車両(クルマ)からは、ニダーの車両(クルマ)のテールランプの位置が徐々に近づきつつある状態だ。
 カーブを曲がるごとに、トンネルを抜けるごとに、その差は目に見えて縮まっていく。
 そしてついにブーンの車両(クルマ)が、ニダーの485系3000番台の最後尾車両に鼻先を重ねる!
 だけどその時には既に、帆乃望野高原駅のホームが目視できる位置に来ていた。
(; ^ω^)「くッ……、あと一息足りなかったお!!」
 ブーンはブレーキハンドルを非常位置の手前まで回す。
 ニダーの車両(クルマ)も9両編成の停止位置に止めるべく、車両(クルマ)を制動させてる最中だった。

40 :ほんわか名無しさん:2006/11/30(木) 22:08:57 O
wkwktktk

41 :ほんわか名無しさん:2006/11/30(木) 22:16:13 0
ところで、>>1って元はうちのほうの人かな。
なんか、なつかしいのがいっぱい出てくるんだけど…。

42 :ぬるぽ ◆Qii/KpYmWU :2006/11/30(木) 22:40:41 O
 まず、ニダーの駆る車両(クルマ)が動きを止め(生意気にもしっかりと停止位置守ってるの)、ブーンが数秒遅れて車両(クルマ)を止める(ブーンも当然停止位置からはみ出てない)。
( ^ω^)「惜しかったお。相手の油断がなければ負けてたのはブーンの方だったお。」
 ブーンが額に浮かんだ汗をハンドタオルで拭う(そのハンドタオルがモナーの顔AAがプリントされていて「日本はNullpo」と描かれているのはご愛嬌)。
ξ゚ー゚)ξ「なら、ダウンヒルではブーンがちぎっちゃえばいいのよ。先行なんだし。」
( ^ω^)「元からそのつもりだお。」
 ブーンはそう言うと乗務員室のドアを開く。
 ちょうどニダーも乗務員室から出てきて、何故か必要ないのに走って先程まで最後尾車両だった車両に向かう。
 ……いや、必要ないというのはあくまでも普通に考えた場合。
 あんな卑劣な真似をした奴が、律儀にルールを守るだろうか?
ξ;゚听)ξ「まさかあいつ、先行後攻入れ替えないでスタートするつもりなんじゃ……!?」
<ヽ`∀´>「もうルールもへったくれもないニダ。先に丹生即に戻った方が勝者だニダ!」
ξ#゚听)ξ「あっ!!」
 私が声を上げた時には、時既に遅し。
 ニダーは最後尾車両の運転席に乗り込み、そのまま車両(クルマ)を発進させる!!
ξ#゚听)ξ「卑怯者!!」
 私は無線機に向けてお腹の底から叫ぶ!
『(……ザッ)なんとでも言うニダ!勝てば官軍だニダよ!!』
 なりふり構わないニダーに、正直殺意が沸いた。
 けどそれ以上に、そこまでしないと勝てないほどの腕しかないんだなという、醒めた自分もいた。
 だけどこんなの当然フェアじゃないッ!!
ξ#゚听)ξ「ブーン!!ボーッとしてないで、早く追い掛けなさい!!」

43 :ぬるぽ ◆Qii/KpYmWU :2006/11/30(木) 23:02:56 O
……ダメぽ……厨臭い設定しか思いつかない……。
続きは明日までに頭を冷やして考える。
遅筆スマソ

44 :ほんわか名無しさん:2006/12/02(土) 01:18:55 O
わぁい……、日付変わったし……orz
これも残業と、脳に栄養を与えるために読んでた「わたしたちの田村くん」が原因……。



そしてここにきて重大なミスを1箇所発見。
……ドクオ、お前なにマスコンノッチ逆に回してるんだよ……(>>14参照)
正確には時計回りが正解のようです。
わざわざ鉄板まで出張して確認を取ってきた……。
テラハズカシス…………or2



夜遅いし、雷が(機械的な意味で)恐いので続きは起きたら描きます。
本日仕事はお休み。



>>41
当方新潟市在住ですお( ^ω^)

45 :ぬるぽ ◆Qii/KpYmWU :2006/12/02(土) 01:20:13 O
さらにコテを忘れる……もうだめぽ……

46 :まきひと ◆zeDiWCcgGk :2006/12/02(土) 01:28:28 0
なんでほの板なのかは謎だけど、普通に面白いと思うよ。

47 :41:2006/12/02(土) 01:35:26 0
おー、よく考えたら485はこっちには来てなかった。
毎日パノラマカーは見れるよ。
後半(終盤?)も期待してまっせ。

48 :41:2006/12/02(土) 01:44:10 0
連投でスマン、485系「-3000」が抜けてた。
485系自体は「しらさぎ」がいたんだよね。


49 :ぬるぽ ◆Qii/KpYmWU :2006/12/02(土) 16:17:50 O
( ^ω^)「別に構わないお。むしろハンデだお。」
 ブーンがシートに座ったまま背伸びをしながらそんなコトを言う。
ξ#゚听)ξ「なんで!?万一ブーンが負けちゃったら私とクーさんはあのエラばった男の嫁に強制的にされちゃうのよ!?」
( ^ω^)「わかってるお。だから負けるつもりはないし、勝つための走りをするお。」
ξ#゚听)ξ「だったら……!」
 さらに怒鳴ろうとした時、ブーンが鍵のようなものを差し出す。
( ^ω^)「運転席に入る鍵だお。ツン、先に行ってて欲しいお。」
ξ;゚听)ξ「え、あ……うん。」
 見事に怒気を抜かれてしまった。
ξ゚听)ξ「じゃあ、先行ってるね。」
( ^ω^)「すぐに行くお。」
 私は運転台のスライド式ドアを開け、タラップをゆっくりと降りていく。
ξ゚听)ξ「わぁ……。」
 ホームに降りた途端、思わずそんな感嘆の声を上げていた。
 街の方ではあまり色づいてなかった紅葉が、車両(クルマ)のライトに照らされ、赤や黄色のコントラストを映し出していた。
ξ゚听)ξ「……綺麗。」
 その光景に、しばし目を奪われる。
 競技運転士って、こんな光景をいつでも見てるんだと思ったら、すごくうらやましいなって思う。
 もう少し寒くなったら、きっとこのあたりは雪化粧をして、また違う雰囲気をつくりだすんだろうな。
( ^ω^)「お?まだいたのかお、ツン。」
ξ゚听)ξ「あっ、ごめんね。すぐ向こうに行くね。」
( ^ω^)「じゃあブーンは一応損傷のチェックしてから行くお。」
 そう言ってブーンはホームから線路に飛び降りる。
 さて、私も行かなきゃ。
 小走りで反対側の運転台に向かい、運転台に登るためのタラップに手を掛けたとき、あるコトに気付く。
ξ;゚听)ξ「あ……私、今日スカートだ……。」
 ……もしかしてブーン、そのコト気にかけて私を先に行かせてくれたんじゃ……。
ξ゚ー゚)ξ(事故、ってコトにしてスカートの中見るコトだってできたのに、意外と真面目なんだ。)
 そんな風に思うと、ついつい笑みがこぼれた。

50 :ほんわか名無しさん:2006/12/02(土) 17:04:38 O
 運転台に入り、しばらくするとブーンもスライドドアを開いて入ってくる。
( ^ω^)「待たせたお。」
ξ゚听)ξ「それほど待ってないわよ。ほら、早く準備しなさい。」
( ^ω^)「わかったお。」
 シートに腰を下ろし、ブレーキハンドルを定位置にはめ、ライトを尾灯から前照灯に切り替えると足下のペダルを踏む。
 ボーッ、という電子音っぽい警笛を慣らすと同時にマスコンノッチをいきなり全開にする。
 ガタン!という軽い衝撃がしたかと思うと、車両(クルマ)は一気にスピードを上げる。
 速度計の針は、あっという間に真ん中付近を差し、デジタル表示計もパッパッと数字の値を上げていく。
 1分もしないうちに、速度は150kmをマークしていた。
 景色は飛ぶように流れていき、テクニカル区間だというのにそれを感じさせない運転でコーナーを次々とクリアーしていく。
( ^ω^)「ツン、ホントに怖くないのかお?」
ξ゚ー゚)ξ「スリルがあって面白いわよ。ジェットコースターなんて目じゃないわね。」
 逆に、もうジェットコースターなんかじゃ物足りなさを覚えちゃうかも。
( ^ω^)「……そっか。きっとツンは競技運転士としての資質があるんだお。」
 成合、帆乃望野、三魚をあっという間に通過し、今北に到着する寸前で、ついにニダーの駆る車両(クルマ)のテールランプが視界に飛び込んでくる。
『(……ザッ)も……もう追いつかれたニダか!?有り得ないニダ!!』
 無線からニダーの驚愕した声が発せられる。
ξ゚ー゚)ξ「この勝負、ブーンの勝ちね!」
 だって、いくら今北〜北是間のデッドセクション区間があるとはいっても、上り車線だけ。
 そして、今北トンネルの下り車線で、その差はほぼなくなった。
 完全にブーンがニダーの駆る車両(クルマ)を射程距離に置いたのだ。

51 :ぬるぽ ◆Qii/KpYmWU :2006/12/02(土) 17:37:32 O
 けど、当然ブーンの腕がいくら優れていようとも、一車線しかないトンネルの中で追い抜きはできない。
 だけどトンネルを抜けた後は、いくらでもパッシングポイントが存在するはず。
 それぐらいブーンは速かった。
 ……だけど……!
(; ゚ω゚);゚听)ξ「!!」
 なんと、トンネルを出た直後、ニダーは直線区間にも関わらずドリフト運転をしていた!!
『(……ザッ)ウェ━━━━━ッハッハ……!!これでは抜きたくても抜けないはずニダ!!ウリの勝利だニダ!!』
ξ#゚听)ξ「あ ん の 野 郎!!」
 悔しさと怒りで私は地団太を踏む。
( ^ω^)「見事に墓穴を掘ったようだお。」
ξ;゚听)ξ「へっ……?」
 ブーンの言葉に思わず間抜けな声が出る。
( ^ω^)「この先、しばらくはドリフトしても支障ない線形が続くお。だけどそれは美府まで。ツン、美府の駅構造覚えてるかお?」
ξ゚听)ξ「えッ?あ、えっと……丹生即線の島型ホームと、新居則線の島型ホームの2面構成……あっ!!」
 そうだ、島型ホームだから途中で上下線がホームによって全くの逆方向に別れる上に、4車線になるからそこでパッシング可能……。
 つまり、追いついた時点でブーンの勝利は約束されてるも同然なんだ!
 私達の乗る車両(クルマ)はドリフトしてるニダーの車両(クルマ)の先頭車両付近まで近付く。
 相手の運転席で、ニダーがこちらを指さしながら笑ったり、おちゃらけで挑発しているようだったけど、絶対勝てるという安心感があるためか、不思議と腹が立たなかった。

52 :ぬるぽ ◆Qii/KpYmWU :2006/12/02(土) 17:59:51 O
 やがて美府大橋のシルエットが見えてきて、横に似居則線の線路も、こちらに合流しようと迫ってくる。
 ニダーはやはりドリフトをやめない。
 バカすぎる……。
 私がため息をつくのと、ブーンが少しスピードを落とし、ニダーとの距離をとったのは同時だった。
『(……ザッ)どうしたニダ?ついて来ないニカ?勝負をあきらめるなんて男らしくないニダよ?』
( ^ω^)「あきらめてなんかいないお。」
『(……ザッ)ああ、そうか。ウリがドリフトしてて追い抜けないのをようやくその弱い頭で理解したニダね?申し訳なかったニダね。ウェ━━━━ッハッハ……。』
ξ;゚听)ξ(おめでたい頭してるわね……。)
 あきれて物が言えないというのは、このことなのだろうか。
『(……ザッ)花嫁衣装は、ウリが用意するから、あとはウリの胸に飛び込むだけで……。』
 ガタンッ!
 ニダーの車両(クルマ)があり得ない角度で傾いた!
 ちょうどホームの左右に伸びるレールとレールの幅が、車体の台車がある部分の幅を超えてしまったことにより、脱線してしまったらしい。
(; ^ω^)「ああなったら、一度電車用ジャッキで持ち上げてレールに戻すしかないお。間抜けな姿だお。」
 ブーンはそう呟きながら、似居則線のレールを使って美府駅を通過する。
 この瞬間、ブーンの勝利が確定した。

53 :ぬるぽ ◆Qii/KpYmWU :2006/12/02(土) 18:01:34 O
とりあえず今日は終了。
第5話はまだもうちょっと続くお( ^ω^)

54 :ほんわか名無しさん:2006/12/02(土) 22:05:10 0
( ^ω^)乙だお

55 :ほんわか名無しさん:2006/12/04(月) 02:00:05 0
( ^ω^)乙

ってかワンハンドルの電車はどうやってドリフトするんだぜ?

56 :ほんわか名無しさん:2006/12/04(月) 08:30:44 O
(^ω^)おは
あげ

57 :ぬるぽ ◆Qii/KpYmWU :2006/12/04(月) 21:31:32 O
スマソ……昨日今日と仕事が忙しくて疲労困憊orz
更新は明日以降になりそうです。
うう……オラに元気を分けてくれ
______________________
    <○√ 俺が支えてるうちに早く行け!!
     ||
     くく

58 :ほんわか名無しさん:2006/12/04(月) 21:44:14 0
wktk

59 :ほんわか名無しさん:2006/12/04(月) 22:11:45 0
______________________
    <○√ 早く行け!! ってあーたが早く行けよ!!
     ||
     くく


60 :ほんわか名無しさん:2006/12/05(火) 11:52:28 0
______________________
    <○√ う・・・お・・・
くく

61 :ほんわか名無しさん:2006/12/05(火) 11:57:22 O
何でほの板に・・・?

62 :ほんわか名無しさん:2006/12/06(水) 14:20:16 0
ho

63 :ぬるぽ ◆Qii/KpYmWU :2006/12/06(水) 20:59:36 O
__________
  \_Ω_√
   ヽ )
    ) |
    / |
   .Ι L

風呂入って来る間、こいつがスレを支えますw

64 :ほんわか名無しさん:2006/12/06(水) 21:03:33 0
ktkr


65 :ぬるぽ ◆Qii/KpYmWU :2006/12/06(水) 21:23:07 O
戻ったお( ^ω^)

保守してくれた人thx!



>>55
ワンハンドルは一旦非常まで押し上げて、すぐにノッチを全開にするんだと思われ。
電Dの方にも、いつもバンダナ巻いてて髪型のわからない、人形使いの巧みの技を持つアンちゃんが、それっぽいコトしてるし。



でわ続きを書きまする。

66 :ぬるぽ ◆Qii/KpYmWU :2006/12/06(水) 21:47:59 O
 丹生即駅のホームの最端に、十数人単位のギャラリーの山ができていた。
 中にはこちらに向けて手を振ってる人もいる。
 皆、ブーンの勝利を祝っているようだ。
 ブーンはホームに入線する際に、おなじみのミュージックホーンを奏でながらゆっくりと停止位置まで車両(クルマ)を持っていく。
 停止位置近くには、クーさんを始めとした顔見知りの人達が集まっていた。
川 ゚ -゚)「野郎どもは全員、回れ右をしろ。ツンさんが降りられないからな。」
 クーさんの命令で周囲にいた男性陣全員が私に背を向けた格好になった。
 それを見届けると私は運転台のドアをスライドさせて、タラップを一段一段ゆっくりと降りる。
川 ゚ -゚)「もうこちらを向いてもいいぞ。」
 そして、まず先にジョルジュ先生が私のところに来る。
( ゚∀゚)「よっ、お疲れさん。津出がいなかったら、今頃どうなってたかわからなかったな。」
ξ゚听)ξ「別に大したコトしてないわよ。ただ私はあんな形でブーンが負けるのが納得いかなかっただけだし。」
('A`)「けど、ツンさんのおかげで俺は自分が為すべきコトに気付かされた。それは間違いなく事実だぜ。」
 ドクオくんが手を差し伸べる。
ξ゚ー゚)ξ「ううん、ドクオくんこそ、ブーンの車両(クルマ)を押してくれてありがとう。」
(´・ω・`)「それなら、ボクも評価されていいよね。こうなるんじゃないかって予想して、ドッくんを着いて行かせたのはボクだし。」
ξ゚ー゚)ξ「うん、ショボンくんもありがとう。」
川 ゚ ー゚)「なら私は君をブーンと密室に二人きりにさせた立役者だな。」
ξ^ー^)ξ「うん、感謝してます!」
ξ///)ξ「……って、何を言わせるんですかッ!私とブーンは、そんなんじゃないんです( ><)」

67 :ぬるぽ ◆Qii/KpYmWU :2006/12/06(水) 22:18:54 O
川 ゚ ー゚)「ふむ、私はただ密室で二人きりにさせたと言っただけなんだが、どんな風に誤解をしたら二人の関係を訊いているようになるのだ?」
ξ///)ξ「そっ……それは……。」
('A`)「こらこらクー。あんまりツンさんいじめるとブーンに怒られるぞ。」
ξ///)ξ「だから、そんなんじゃないんだったら〜〜!!!!!!111」
(; ^ω^)(……出るに出られない雰囲気だお……。)
 散々皆にからかわれていると、なにやらギャラリーがざわついてるのに気付く。
ギャラリー1「おっ、ニダーも戻ってきたようだぜ。」
ギャラリー2「……けど、なんかスピード出してないか?」
ギャラリー3「……おい、なんかブレーキをかける気配しないぜ!?まさかこのまま丹生即の駅を通過するつもりか!?」
ギャラリー4「バカな!?バトルの決着がついたら大人しくスタート地点に戻るのが競技運転士内の暗黙の了解だぜ!?競技運転士としての誇りはないのか!?」
 けたたましく警笛を鳴らしながら、ニダーの駆る485系3000番台が丹生即の駅を超高速で通過していく!!
『(……ザッ)バトルのやり直しを要求するニダ!今から海渡線経由で九永区(くえいく)駅までバトルするニダ!もし断るなら、この車両(クルマ)は返さないニダ。』
ξ#゚听)ξ「なッ……なんて卑怯な奴なの!?」
(#゚∀゚)「……さすがにこれはねーだろ……!」
(#'A`)「許せねぇな!バトルの結果に納得いかねぇからって自分の思い通りの結果になるまでこんなコトをやるつもりかよ!!」
川#゚ -゚)「……さすがの私すら怒りでどうにかなりそうだよ。」
(#´・ω・`)「……どうやらキツいお仕置きが必要みたいだね、彼は。」
 プシューッ!
 ブーンの車両(クルマ)の乗降ドアが開く。
(# ^ω^)「みんな、乗るお!!」

68 :ぬるぽ ◆Qii/KpYmWU :2006/12/06(水) 22:55:00 O
 ブーンは、客席に私達が全員乗り込んだのを確認すると乗降ドアを閉めてすぐに走り出す!
 クーさん達は手近な席に座るみたいなので、私も座席につくコトにする。
 ちなみに車両(クルマ)の内装もブーンは手を加えているようで、元々は自分で背もたれの位置を前後に転換させる「転換クロスシート」という装備らしいけど、ブーンの車両(クルマ)はすべてリクライニングシートに変えられている。
 特筆すべきは、展望席との間に仕切りの壁があり、「グリーン車」という文字がプラスチックの両開き自動ドアに、グリーン車マークと一緒に書かれていた。
 扉の前に立ってみると、すんなりと開いたので私は扉の先に進む。
 展望席は床が一段低くなっていて、通路はなだらかなスロープになって一番前の座席まで続いていた。
 座席は座った時に頭に当たる部分の背もたれににクッションがついていて、弾力が気持ちいい。
 これなら移動中にわずかでも睡眠を取りたい人には快眠を提供できるかも。
 …………でも、この車両(クルマ)って営業運転してないよね?
 ……なんでこんなに無駄なコトを……。
 展望窓上部には、デジタル速度計が設置してあり、現在速度を表示している。
 私は一番前の右通路側の座席に座る。
 目の前いっぱいに広がるパノラマウィンドウは壮観の一言に尽きる。
 ……夜じゃなければね。
 そして小さな点にしか見えないけど、確実に視界に捉えられてる485系3000番台。
 ん?485系3000番台の前方にこちらに向かってくる4つの光点。
 485系3000番台が急ブレーキをかけたように大きく揺れる。
 ううん、実際に急ブレーキをかけて停止しようとしていた。
ξ゚听)ξ(どうしたんだろう?止まるんなら、それはありがたいんだけど……。)
 同時に私達の乗る7000系もゆっくりとスピードを落として、やがて485系3000番台の中程の車両の位置で停止する。

69 :ぬるぽ ◆Qii/KpYmWU :2006/12/06(水) 23:29:50 O
 停車と同時にドアが開けられる気配がして、みんな線路上に飛び降りていく。
 私も少し名残惜しい気持ちを振り払って座席を立ち、スカートを押さえながら線路に飛び降りる。
 485系3000番台の手前約50mぐらい先に、上下線に2台の電気機関車が停車して、道を塞いでいた。
( ´_ゝ`)「ううむ……グモをやってしまったな、弟者よ。」
(´<_` )「うむ。大丈夫だろうか?」
( ´_ゝ`)(´<_` )「ブレーキ管。」
 顔立ちがそっくりな男の人二人が懐中電灯で、赤い塗装に側面に白い斜めに傾いた文字で「EF65」と書かれた機関車の動力部を照らしていた。
<メヽ`Д´>「その前に轢いたウリの心配をするニダ!!」
川;゚ -゚);'A`);゚∀゚);´・ω・`)(どうして電車に轢かれて生きてるんだろう……。)
(´<_` )「兄者、どうやらブレーキ管は無事らしい。ほかのも問題なさそうだ。」
( ´_ゝ`)「そうか。流石に妹者のメンテがあれば、グモぐらいなんともないか。」
(´<_` )「ああ、流石だよな。俺らの妹なだけある。いい仕事してるよ。」
<メヽ`Д´>「ウリを無視するな!謝罪と賠しょ……。」
( ^ω^)「ルールを無視してる奴が言うセリフかお?」
 いつの間にか、ブーンがニダーの肩をつかんでいた。
<メヽ`A´;>「う……。」
 逃げようとするニダーを、ジョルジュ先生達が包囲し、そのままニダーを袋にしてしまう。
<メヾ´A`メメ>「ア……アイゴー……。」
(*´・ω・`)「さぁ、仕上げだ。」
(; ^ω^)「……ツンは見ちゃダメだお。」
ξつ凵シ)ξ「ひゃッ!?」
 アッ━━━━━━━━!!という普通じゃない声が夜空に響きわたる。
 ……一体なにをしたんだろう……?
 コワくて、訊けない……。

70 :ぬるぽ ◆Qii/KpYmWU :2006/12/06(水) 23:35:08 O
これで第5話は終わり。
とりあえず今日はこのへんで打ち止めするぽ。



今更ながら、最後のツンのモノローグの「怖くて訊けない」の部分、ツンの心のセリフにすればよかったと後悔。



俺、この話が完結したら結婚するんだ……(死亡フラグ)



ではまた明日か明後日に。
遅筆スマソ

71 :ほんわか名無しさん:2006/12/07(木) 00:04:40 O
作者さん乙です。続きwktkです

72 :ほんわか名無しさん:2006/12/08(金) 16:09:38 0
これは面白いwww
鉄な身からするとネタがよーわかるおww

>>1お前二壷線の住人だろwww

73 :ぬるぽ ◆Qii/KpYmWU :2006/12/09(土) 21:04:54 O
_________________
    <☆√
     ||
     くく

風呂に行く間、スレをこいつに支えてもらおう。
>>72
二壷線?どこですかなそこは?

74 :ぬるぽ ◆Qii/KpYmWU :2006/12/09(土) 21:41:53 O
さて、再開!
……つっても残すのはエピローグだけなんだが……。
二壷線……なんかおもろそうだけどPCネットに繋がってないや(´・ω・`)

75 :ほんわか名無しさん:2006/12/09(土) 21:46:57 O
改行ぐらいちゃんとできないのかねこれの作者は

76 :ぬるぽ ◆Qii/KpYmWU :2006/12/09(土) 22:14:49 O
 モルスァー モルスァー
ξ゚听)ξ(よし!授業おしまいッ!)
 昼休みを告げるチャイムが鳴り、私は教科書と筆記用具を机にしまう。
ξ゚ー゚)ξ「しぃち〜ゃん、学食行こ。」
 私は少し離れた席のクラスメイトに声を掛ける。
(*゚ー゚)「う〜ん。内藤くんたちは?」
ξ゚ー゚)ξ「先に行ってるんじゃないかしら〜?今朝、電車の中で話してたら『ブーンは今日は朝ご飯抜いてきたから、お昼のチャイム鳴ったら速攻で学食に行くお!』って言ってたし〜。」
 しぃちゃんが席を立ち、こちらに歩いてくる。
(*゚ー゚)「そっか。内藤くん待たせちゃ悪いから、早く行こっか。」
ξ゚听)ξ「そうね。」
 私も椅子を引いて立ち上がる。
 と、同時に廊下が急に騒がしくなる。
( ^ω^)「ギコ、早く行かないと4人掛けの席がなくなるお!」
(;,゚Д゚)「それはわかったから腕を放せゴルァァァァァァ……!!」
 超スピードで走るブーンに、腕をつかまれた羽仁野くんがまるで鯉のぼりみたいに浮き上がっていた……。
ξ;゚听)ξ「…………。」
(;゚ー゚)「……ギコくん、無事だといいな……。」
 とりあえず私達も急ぐコトにする。
 ……お腹空いてるはずなのに、ブーンってば元気だなぁ。
 美府高校の学食は校舎から独立した建物になっていて、一応定員250人まで入るけど、学食メニューの豊富さと、味のクォリティーの高さから連日大盛況となっている。
 雰囲気だっていいし、園芸部と環境整備委員会がタッグを組んで、公園みたいな雰囲気にした隣接した中庭でパンやお弁当を広げる人達も押し寄せるので、昼休み開始十数分は修羅場と化す。

77 :ぬるぽ ◆Qii/KpYmWU :2006/12/09(土) 22:41:07 O
 私達が着いた時には、既に混雑が始まっていた。
(*゚ー゚)「こりゃ内藤くん達探すの大変だろうなぁ。」
ξ゚听)ξ「そうでもないみたいよ。ほら。」
( ^ω^)ノシ「おっおっ、ツン、しぃちゃん、こっちだお!」
 ブーンが大きな声と一緒に、ブンブンと手を振る。
ξ;゚听)ξ「もう、恥ずかしい奴ね。知らせるならもっと別なスマートな方法なかったの?」
(*゚ー゚)「電車の警笛でも鳴らすとか?」
ξ;゚听)ξ「……ブーンなら本気やりかねないから却下。」
(*゚ー゚)「あるある……ねーよwwwwwwww」
 しぃちゃんは否定するけど、何せブレーキハンドルを持ち歩く奴だ。
 下手したら本気で警笛ぐらいどこかに忍ばせてそうで怖い。
( ^ω^)「さぁ、VIPランチが待ってるおwwwwwww」
 ぎゅるるるる〜〜。
 ブーンの腹の虫が鳴る。
 どうやらブーンの腹の虫もVIPランチを待ち望んでるようだ。
(;゚ー゚)「……ところでギコくん、大丈夫……?」
 半ばぐったりしてる羽仁野くんに、しぃちゃんが声を掛ける。
(;,-Д-)「……かぎのおとが……おやがわたしや……もうだめぽ……。」
(*゚ー゚)「うん、それでお昼は何にする?」
(;,-Д-)「……風の息吹を感じていれば……。」
(*゚ー゚)「焼きそばパンと、唐揚げドッグ、ミニカレーね。任せて。」
 ……なんかしぃちゃんと羽仁野くん、会話が噛み合ってないんだけど……?
(;,-Д-)「……一発だけなら……誤射かもしれない……。」
(*゚ー゚)「飲み物はキリマンジャロね。了解!」
 ……今のをどう訳したらそうなるんだろう……?

78 :ぬるぽ ◆Qii/KpYmWU :2006/12/09(土) 23:13:18 O
ξ゚听)ξ「じゃあ、買ってくるけど、ブーン、サラダのドレッシングはどうする?」
( ^ω^)「マヨネーズが入ってなきゃ、なんでもいいお。」
ξ゚ー゚)ξ「じゃあ、この『ポーションとアリナミン7のドレッシング』でもいいんだ?」
(; ^ω^)「それ、なんて毒物?」
ξ^ー^)ξ「冗談よwwwwww梅じそ和風ドレッシングでいいよね?」
( ^ω^)「構わないお!」
ξ゚ー゚)ξ「把握!しぃちゃん、行こう。」
(*゚ー゚)「うん。」
(;,-Д-)「……サイレントマジョリティを考慮して……。」
( ^ω^)「ああ、それなら満月時に合体するといいお。でも、事前にセーブしないと運が悪いと事故が起こって、技芸属『レギオン』ができるかもしれないお。」
ξ;゚听)ξ(私だけ今の羽仁野くんと意思疎通不能!?)
 軽いショックを受けつつ、5台並んでる券売機の前に連なってる列の最後尾に並ぶ。
 私は何を食べようかな。
 ……最近、ちょっとほっぺのお肉が付いてきたように感じるから、ヘルシーなものにしようかな。
 うん、今日は美容と健康のために山菜そばにしよう。
 券売機の人だかりが次々と捌けていき、ようやく私達の番になる。
 券売機にお金を投入して、ブーンのVIPランチと、私の山菜そばの食券を購入。
 厨房に行って食券を渡し、番号札と交換する。
 調理が終わり次第、放送で呼び出すというシステム。
 番号札を受け取ると、私はブーン達の席に戻る。
ξ゚听)ξ「はい、これがブーンの番号札ね。……メニューがメニューだから10分ぐらい時間掛かるって。」
( ^ω^)「それでもいつ注文が入るかわからないメニューを毎日仕込んでて、いつでも出せるプロ根性にクォリティーを感じるお。」
(;,-Д-)「……そういえば最近、自らの国家に固執して右翼化していく若者が増えていることも気になるところだが……。」
(# ^ω^)「ホント、ウタイガイコツとトリグラフの組み合わせは鬼過ぎだお!!」
ξ;゚听)ξ(今のセリフからどうしてそんな答えが……。)

79 :ぬるぽ ◆Qii/KpYmWU :2006/12/09(土) 23:53:36 O
 …………。
 ………。
 ……。
 やがて、全員のメニューが揃い、私は羽仁野くんとしぃちゃんに昨日のバトルの内容を食事をしながら話す。
(,,゚Д゚)「ハムッ!ハフハフ!ハムッ!!」
( ^ω^)゚听)ξ*゚ー゚)「きめぇwwwwwwwwww」
 羽仁野くん、そんなにお腹空いてたんだろうか。
 あっという間にミニカレーを平らげ、焼きそばパンを胃の中に収める。
(,,゚Д゚)「ふぅ、落ち着いたぞゴルァ。」
 羽仁野くんがキリマンジャロコーヒーのパックをすする。
(*゚ー゚)「ねぇ、ところで兄者さんと弟者さんって何者なの?」
ξ゚听)ξ「ああ、あの人達はショボンくんの会社の若き役員さんみたいよ。兄者さんの車両(クルマ)がトワイライトエクスプレスで、弟者さんの車両(クルマ)は北斗星。どちらも寝台特急ね。」
( ^ω^)「ちなみに兄者さんの車両(クルマ)はダークグリーンの客車を牽引してて、弟者さんの方は昔からの青い色の客車を牽引した、文字通りのブルートレインだお。」
 どちらにしろ、ショボンくんのカシオペアほどでないにしろ、高級車であるのは変わりない。
 例えるなら、クラウンとかで峠を攻める感じらしい。
(*゚ー゚)「ニダーはどうして車両(クルマ)を降りたの?」
ξ゚听)ξ「兄者さんの話によると、発煙筒焚いて兄者さん達の車両(クルマ)止めようとしたらしいんだけど、普通の電車と違って貨物列車や客車列車は制動区間が長いらしくて……。発煙筒に気付いた時は、もうブレーキかけても間に合わなかったらしいよ。」
 それにしたって、よく生きてたよね、ニダーって人。

80 :ぬるぽ ◆Qii/KpYmWU :2006/12/09(土) 23:57:46 O
スマン、本日ここまでにする。
眠い……。


___________
   <●√ぐぉぉ……
     ))
    ∠∠

81 :ほんわか名無しさん:2006/12/10(日) 02:12:09 O
お疲れ様

82 :ほんわか名無しさん:2006/12/10(日) 11:55:15 0
おつかれ〜

なんか食堂のシステムがめちゃくちゃ羨ましかった件。

83 :ぬるぽ ◆Qii/KpYmWU :2006/12/12(火) 16:30:44 O
休日だというのに気力がない……orz
とりあえず眠らせておくれ……。
妙な時間に起きたら書くし、起きれなくても明日書く……

______________
     <◎√
      '))く……くそ……
      ∠∠

84 :ほんわか名無しさん:2006/12/12(火) 16:47:46 0
おつかれ〜、おやすみ〜

85 :ぬるぽ ◆Qii/KpYmWU :2006/12/13(水) 20:52:13 O
(,,゚Д゚)「兄者さんと弟者さんは、何故海渡線を走っていたんだ?いくらなんでも都合よすぎるだろゴルァ?」
ξ゚听)ξ「確かに都合いいかもしれないけど、ちゃんと理由あるんだよね。」
( ^ω^)「新しい電気機関車用のモーターを妹者さん、えっと兄者さんと弟者さんの妹だお。その人がそれを開発して、それのテスト走行をしていたみたいだお。」
(*゚ー゚)「なんか作為的なものを感じるなぁ……。」
 しぃちゃんがあさっての方角を見つめる……。
 ……誰に対して言ってるんだろ?
( ^ω^)「でも、その新しいモーターを使えば、貨物列車のさらなるスピードアップが望めるし、長距離トラックとの輸送競争に一石を投じられそうだって、ショボンも自慢してたお。」
 ブーンが手ごねハンバーグにナイフを入れる。
 丁寧に焼き上げたハンバーグからは、肉汁がじわっとあふれ出て、おいしそうな香りが私の鼻をくすぐる。
(,,゚Д゚)「……ところで気になってたんだが、結局ニダーとかいう奴はどうなったんだゴルァ?」
 最後の焼きそばパンにかぶりつきながら、羽仁野くんが訊いてくる。
( ^ω^)「ああ、あいつなら荒巻先生に引き渡してきたお。実験用として。」
(;,゚Д゚);゚ー゚)「な……なんだってぇ━━━━━!?」
 羽仁野くんの手から焼きそばパンがポロリと落ち、しぃちゃんも飲み掛けていたお茶でむせて咳き込む。

86 :ほんわか名無しさん:2006/12/13(水) 21:00:54 0
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!

87 :ぬるぽ ◆Qii/KpYmWU :2006/12/13(水) 21:11:51 O
 ちなみに荒巻先生とは、理科系科目を教える先生で、白衣に試験管がよく似合う初老の先生。
 しかしその正体は、ぁゃιぃ研究に手を染め、時々生徒を人体実験の実験台にするマッドサイエンティストでもある。
 もっとも、今までその実験が原因で体に後遺症が残ったみたいなコトはないので、そのあたりは先生としての責務は果たしているようである。
 だけど、昨日荒巻先生のラボにニダーを連れて行った時のあの顔……狂気に彩られてたなぁ……。
( ^ω^)「これで化学赤点になっても赤点にはしないって約束してくれたおwwwwwww理数系苦手だからテラウレシスwwwwwwwwww」
(;,゚Д゚)「……少し羨ましいけど、ニダーに少し憐れみを感じるぞゴルァ……。」
???「アイゴ━━━━━━━━━━!!」
 ……今の声、科学室から……?
(; ^ω^)「…………。」
(;,゚Д゚)「…………。」
(;゚ー゚)「…………。」
ξ;゚听)ξ「……聞こえなかったコトにしましょう……。」
(; ^ω^);,゚Д゚);゚ー゚)「賛成(だお)(だゴルァ)……。」
 気を取り直して皆、それぞれの食事に戻る。
 ……にしても、やっぱりブーンの食べてるハンバーグやステーキ、おいしそう……。
( ^ω^)「ん?ツン、食べたいのかお?」
ξ(゚、゚;ξ「そ……そんな訳ないでしょ?ブーンが頑張って勝ち取ったVIPランチ、味わって食べなさいよ。」
( ^ω^)「でも、ツンがいてくれたからブーンは勝てたんだお。だから全部はあげられないけど、一口ぐらいなら分けてあげるお。」

88 :ぬるぽ ◆Qii/KpYmWU :2006/12/13(水) 21:36:30 O
 カチャカチャと、ナイフとフォークを動かす音がする。
( ^ω^)「ツン、あ〜んするおwwwwwwww」
ξ゚O゚)ξ「あ〜ん。」
 ぱくっ。むぐむぐ、ゴクン。
ξ///)ξ「……ってなに恥ずかしいコトやらせるのよ!!」
(; ^ω^)「本当にやるとは思わなかったお……。」
(*゚ー゚)(間接キスktkrwwwwwwww)
(,,゚Д゚)(あとでからかって遊んでみるぜゴルァwwwwwwwwww)
 う〜……ついついブーンの奴にのせられちゃった。
ξ///)ξ「さっさと食べ終わりなさい!食べ終わったら中庭に来なさいよ!いい!?」
(; ^ω^)「把握したお……。」
 あんなコトさせられたら、こっちはブーンの度肝を抜いて仕返ししてやるんだからッ!!
 ……もう少し言うの先にしようかとも思ったけど、これだけでも充分インパクトあるよね。
 数分後、両手にカフェオレのパックを持ったブーンが私の座ってるベンチの方に来る。
ξ#゚听)ξ「遅いッ!」
(; ^ω^)「いきなり出ていったのはツンの方だお……。」
ξ゚听)ξ「あ、それもそっか。」
(; ^ω^)「ちょwwwwww忘れてたのかおwwwwwwww」
ξ゚ー゚)ξ「まぁ細かいコトは言いっこなし。意外と日差しが暖かいわよ。隣、座んなさいよ。」
( ^ω^)「把握したお。でわ、失礼して……。よっこらセックス。」
 隣に座るやいなや、ブーンは私に2つ持っていたカフェオレのパックを片方差し出す。
( ^ω^)「VIPランチのお礼だお。」
ξ゚ー゚)ξ「賞品のお礼ってのもなんか変だけど、ありがたくもらっておくね。」
 パックにストローを刺し、一口吸う。
 山の方から降りてきたのか、空ではトンビがピーヒョロロローという鳴き声を上げて旋回している。

89 :ほんわか名無しさん:2006/12/13(水) 21:49:48 O
わっふるわっふる

90 :ぬるぽ ◆Qii/KpYmWU :2006/12/13(水) 22:08:43 O
ξ゚ー゚)ξ「平和ねぇ〜。」
( ^ω^)「だおだお。」
 春のように暖かい日差しが柔らかく二人を包み込む。
ξ゚ー゚)ξ「…………。」
( ^ω^)「…………。」
ξ゚ー゚)ξ「…………。」
( ぅω-)。゚・「……少し眠くなってきたお……。」
 ブーンの頭がフラフラと揺れ始める。
ξ^ー^)ξ「チャイム鳴ったら起こしてあげる。」
( -ω-)。゚・。「……ありがとうだお……ツン……Zzz……。」
 あらら、もう寝ちゃった。
 私はブーンの頭を膝に乗っける。
 膝枕って奴だけど……。
ξ゚ー゚)ξ「ニヤリ。」
 懐からサインペン(水性)を出し、ブーンの額にキュッキュッと文字を書く。
 ……意外と難しいなぁ、横向きになってる相手にひらがなで文字書くのって。
Zzz( -ω-)「ムニャ……つん、そこは流すところだお……。」
ξ゚ー゚)ξ「ブーンってば、もう夢の世界だし。」
 しばらく、その無邪気な寝顔に見入る。
 ブーンってば、よく見ると結構可愛い顔してるのよね。
 ……こうやってるとまるで恋人同士……ううん、端から見たら恋人同士に間違いないよね。
ξ///)ξ(……って、何考えてるんだろ私。)
 不意に昨日、クーさんが言った言葉がリフレインする。
川 ゚ -゚)『ブーンは意外と走り屋の間では頑固でな。相当気に入った相手でないと運転台に入れないんだぞ。多分、ツンさんが女性として初めてブーンの車両(クルマ)の運転台に入った人だと思う。』
 ……………。
 …………それって、期待していいのかな?
( ぅω-)「……ムニャ……つん、帰ったぞ〜。」
ξ;゚听)ξ「ふぇッ!?」
 どどど……どんな夢見てるのよ、ブーン!?

91 :ぬるぽ ◆Qii/KpYmWU :2006/12/13(水) 22:31:49 O
ξ///)ξ(……今なら、バレない……よね……?)
 やや挙動不審気味にあたりを見回す。
 周りの人達はこちらの様子を気にしてる様子はない。
 よ……ようし……。
 私はブーンの顔に自分の顔を近付けていく。
 その距離、あと30cm……20cm……10cm………5cm……3cm……。
 モルスァー!モルスァー!
ξ///)ξ「〜〜〜〜ッ!!」
 ……どうしてチャイムという奴は、こう、いいところで鳴っちゃう訳!?
( ぅωと)「うう……時間かお……?」
 ブーンが目を覚ます。( ぅω-)「おはようだお……ツン。」
ξ///)ξ「おはよう、ブーン。」
( ^ω^)「じゃあ、教室に戻るお!」
ξ///)ξ「う、うん……。」
 う〜、ブーンにやられっぱなしだよ……。
 こうなったらッ!
ξ゚听)ξ「ブーン!ちょっと話があるの!」
( ^ω^)「お?」
ξ゚听)ξ「すぐに済むからそのままでいいから訊いて!!」
(; ^ω^)「お?おお……。」
 ドキドキする心臓を抑えるように、胸元に手を当て、深呼吸2回。
 ブーンの目と自分の目を合わせて……大きく息を吸って……!
ξ゚听)ξ「私、ブーンと同じく、競技運転士になるコトにしたから!」
 ずるぅッ!
(#゚ー゚)「謝れ!wktkしてた読者に謝れ!!」
 しぃちゃんってばどこで見てたんだろ……?

92 :ぬるぽ ◆Qii/KpYmWU :2006/12/13(水) 23:10:29 O
(; ^ω^)「えっと、どういう意味デスカ、つんさん……。」
ξ゚ー゚)ξ「ブーン、言ったよね?私には競技運転士としての素質があるかもしれないって。」
(; ^ω^)「……真に受けたのかお……?確かに物怖じしなかったから基本的な素質あるかもしれないお……でも……。」
ξ゚ー゚)ξ「ちなみに車両(クルマ)は名鉄8800系『パノラマDX』にする予定。ブーンが赤き流星なら、私は白き稲妻とでも名乗ろうかしら。」
(; ^ω^)「人の話は最後まで訊くお……。それに、何故車両(クルマ)のチョイスが名鉄8800系なのかお?」
ξ゚ー゚)ξ「だってブーン、ガンダム好きでしょ?」
( ^ω^)「そりゃ好きだけど……。」
ξ゚ー゚)ξ「ブーンがシャアなら、私はアムロ。きっと、VIPの赤き流星を追い越すんだからw」
(; ^ω^)「やれやれ……こうなったツンはテコでも動かないお……。」
ξ゚ー゚)ξ「ちなみに基礎知識とか、基礎テクニックは、ブーンから教わるからね。そしてそのままブーンのすべてを吸収して、追い越してやるんだからwwwwwww」
 ブーンにだってできるんだから、きっと私だって……!!
( ^ω^)「言っとくけど、一朝一夕で身に付くものではないお?」
ξ;゚听)ξ「そ…そんなコト、言われなくてもわかってるわよ。」
 でも、それでもブーンと一緒にいたい。
 少しでもブーンのそばにいられるように、少しでもブーンに近づくために。
( ^ω^)「……わかったお!ならばブーンがツンを立派にブーンのライバルに育て上げてみせるお!!」
ξ^ー^)ξ「うんッ!!」
(; ^ω^)「ところで、ツン、ブーンの額に何か書いたかお?」
ξ(゚、゚;ξ「さ……さぁ、夢でも見たんじゃないの?」


『大 好 き』


━━━END━━━

93 :サザン ◆SEVEN/lvko :2006/12/13(水) 23:14:01 O
よほど暇なんだろうな…

94 :ぬるぽ ◆Qii/KpYmWU :2006/12/13(水) 23:30:42 O
さて、ようやく完結しました……。
「( ^ω^)が競技運転士になったようです」いかがだったでしょうか。

知っている人もいるとおもいますが、元ネタは○急電鉄(伏せ字を使っておりませんwwwwww)というサークルの同人誌「電車でD」です。
ただし、ネタはパクッてもストーリーはオリジナルです。
ぢつはこの作品、元々は知り合いに送った某K社の恋シミュの、某コアラヘアの美少女と、某お嬢様達が天使のような無垢な笑顔で学園生活を綴った(?)作品と電車でDの3身合体でコラボされた作品を( ^ω^)小説用に書き下ろした作品です。
ちなみにお嬢様達の乗る車両(クルマ)は、それぞれ特徴に合わせた車両をチョイスして、今作品中にもそのまま登場させてます。
中には男キャラが乗ってる車両(クルマ)もありますが……わかるかな(わかんねーよwwwwwww)



とりあえず、拙い文章と、よくわからんネタを放り込んだこの話を読んでくれた方、ありがとうございます。
そしてなによりもまとめて下さったオムライス様、いつもまとめの方お疲れ様&ありがとうございます。
これからも一読者として、もしかしたら再び作者としてお世話になります。
そしてスレ立てしてくれた>>1さん、100まで行かなかったけど、こうやってスレ立てしてくれたおかげで完結できました。ありがとうございます。


そして根気よく付き合ってくれた皆さん。
本当にありがとうございました!
少し早いクリスマスプレゼントをもらった気分です。
これだけで今年はいい年だったと言えます。
みんな、本当にありがとう!!!!!

95 :ほんわか名無しさん:2006/12/14(木) 04:36:25 0


96 :ほんわか名無しさん:2006/12/14(木) 06:58:04 0
続編出ないの?

97 :ほんわか名無しさん:2006/12/14(木) 08:11:21 O
素直にありがとう

98 :ほんわか名無しさん:2006/12/14(木) 18:35:11 0
お疲れさんだぜ

次作もがんばってくれい。

99 :ミッヒィー ◆miffyDh372 :2006/12/14(木) 20:45:38 0
乙でした!ブーンとツンのやりとりイイ!!

100 :╋虎╋ ◆TIGER/h9OE :2006/12/14(木) 20:51:42 O
100ゲット

101 :ほんわか名無しさん:2006/12/15(金) 16:08:24 O
感動した

102 :ぬるぽ ◆Qii/KpYmWU :2006/12/15(金) 19:37:45 O
続編つーか、軽い補足とか入れた方がいいだろうか……?

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